「作用と反作用3」 2017/07/15

仕掛けられた戦いを 受け流すこともできず
つい応戦してしまう自身に対して
「それはおかしい」 という自分もいるとは
いったい 「私」 は 何人いるのか?

高いところから見下ろしているようだが
いったい何階層になっているのか?
最終的に私は どうなればいいというのか?
そもそも人間性が 全く変わることなどあり得るのか?

変わらないのであれば 永遠のイチャモン漫才である
実際は終了時間は 間違いなくあるのだが・・・
他人と話している時だけは この複合性から解放される
二人で考えていたのでは 受け答えに時間がかかってしょうがない。

しかし今度はそれが 新たな危険性を生み出すとしたら
他人に関わらなければ 精神の安定は得られようが
今度は 生存の危機にさらされる。  より直接的な脅威に。
とすれば自動車と同じように 要はバランスの問題なのかも。

バランスの結晶の自動車を 人は何の苦もなく運転している。
時々 「力がないんだよねえ こいつは」 と不満を述べながらも。

「作用と反作用2」 2017/07/15

いや間違いなくあいつは 俺のことを憎んでいる・・・
他人の心の中が判るのか?  行動でそう判断するのか?
貴方から見れば 唯一の仇敵ではあっても
相手から見れば 貴方は多くの他人の中の一人に過ぎない
それを考えてみたことがあるか?

考えたことがない?  考えたくない?
考えたくないとしたらそれは 対象物の消失を嫌がるからだ
と アドラー先生なら言うかもしれない。

憎しみは自分を補強する いわばつっかい棒である
それがなくなれば 自身が倒壊するかもしれない
だから仇敵の消失を 素直には喜べない。

貴方はもしかすると ひょろ長い不安定なビルなのかもしれない
だから常に 支えを必要とする。  だったら
上階部分を取り払って 平屋に改築すればいいのだ
自身で立っていられるように。

ここで言う貴方とは 私自身のことである。

「作用と反作用」 2017/07/15

自分を奮い立たせるに 憎しみの効果が一番大きく
かつ持続力がある。  それが判っている人は
自分の周りに その対象物を探す。

戦っている時 アドレナリンは大量放出される それはいい
ただ問題は 対象物が突然なくなってしまった時である
つまり相手に悪意など 最初からなかったことを知った時。

そうなると憎しみは 自分へと反転する
吸排気系が逆転した時 エンジンの暴走を止められない
端からやめさせることが できないのだ
燃料が尽きるまでは。

だから憎しみを 行動の動力源にすることは
自身の破壊を招く可能性がある。  実は他人は
悪意を一点に集中していられるほど 暇ではないのだ
それぞれに 悩みを抱えているのだから。

「いつも僕は」 2017/07/11

いつも僕は 生意気を覆い隠すのに
失敗していたようだ
調子に乗ってしまうと 人を傷つけるから
調子に乗ってはいけません と言われたことがあった。

だから羽目を外さないように 気を付けてきたつもりだが
ことごとく失敗していたようだ
でも、今となっては 取り返しが付かない
いまでも本性が 要注意人物なんだから。

さて これからどうしたものか?
もう 集団にしがみつく必要はなくなった
だから 性格を覆い隠す必要もなくなった
つまり保護観察官は 無用になったということだ。

気の弱い自分と 高飛車な自分との
葛藤に悩むことも 終わりになった
しかしまだ一つ 気になることがある
自分の本当の性格は 傲慢だったのか?

あるいはやはり ネズミだったのか?
どちらが本体で どちらが衣装か
考えると 分からなくなる
どちらを脱げばいいのだろう?

「人間対機械」 2017/07/03

「もし、プロ棋士とコンピュータの将棋の対戦で
急に30分間停電になって、コンピュータがオシャカになった場合
コンピュータは、人間の棋士に対して 「まいりました」 と
お辞儀するのか?」

「おそらくしないんじゃないか。  エンジニアが点検をして
試合続行が不可能なら、無効試合にするだろう」
「人間の場合、足が痺れても家に心配事があっても
試合で負ければ、負けと判定されるのに、なぜ機械は優遇されるのか?」

「無理に試合をさせても、無茶苦茶な手を打ちまくって
到底試合にならんだろうが」
「それであっても、負けは負けだ。  人間の体調が、負けの理由にならんように」

「トラブった機械は、正常な機械とは違う。  もはや機械ではない」
「将棋は人間対人間が対戦してきた。  人間には将棋の能力以外に
体調や精神などの不確定要素が必ず付随する。  それを含めての対戦だろう?」

「それは、結果的に勝ちと負けしかないが・・・」
「そうだろう、機械が不調だとて勝負をチャラにしていいわけがない」
「はやぶさは、ボロボロになりながらも帰ってきたしなあ」
「そうだ、体調の不良は棋士にもコンピュータにも許されない」

「能力的にははるかに凌いでいても、万全の体調は機械でも難しいぞ」
「だから、7番勝負が始まったら、エンジニアには一切触らせない」
「将棋は孤独な対戦ゲームだしな」
「その上で長丁場を乗り切って勝利したものが、本当の勝者だ」

「CPUの温度が、急上昇したりしたときは?」
「自分で扇子で扇げばいいんだ」
「じゃあ今まで、行なわれている対戦とは?」
「脳みそ相手に戦っているだけで、将棋という全人格ゲームをしていない」

「それに将棋は相手と交互に指す試合だから・・・」
「そう、究極の絶対に勝てる手など見つかるわけがない」
「目の前の相手に勝った手だけか、残るのは」
「下手な相手やうまい相手に、勝った棋譜だけが積み重なる」

「嵐を呼ぶ男2」 2017/06/26

「第三の選択肢がある。  それはお前が
『炎の少女チャーリー』 かもしれない、ということだ」
「じゃなにか、私はパイロキネシス使いなのか?」
「自分では超能力に、気付いていない可能性もある」

「それなら、いちいち100円ライターを買う必要はなかったのか、損した」
「話が急に具体的になった気がするが・・」
「大震災の日の夕方、明かりの消えた寒い福島駅で、うずくまる必要もなかった。
 駅前の立木を発火させれば良かったんだから」
「あのなあ・・」

「冬の石油ストーブも、ほんとはいらなかったんだ。  魚を焼くのも・・・」
「もういい、言った俺が馬鹿だった」
「しかし超能力で発火させて、自分は熱くないのだろうか?
 超能力を用いるたびに、重度の火傷で病院に緊急搬送されるとしたら・・・」

「お前が、本気で乗ってくるとは思わなかった」
「私としては、テレキネシス使いの方が楽でいいけどな」
「ジェダイの騎士にでもなれよ」

「嵐を呼ぶ男」 2017/06/26

昔、ほかの事務所に
「あいつが来ると、なぜか災害が起きる」 と
噂されていた職員が、一人だけいた。

災害が起きると、仕事が忙しくなる
つまりはそういうことだが、人呼んで 「嵐を呼ぶ男」 
と煙たがられていた。  「風の又三郎」 ぐらいに
しておけば良かったのに、と今ならば思う。

私にも、身に覚えがないといえば嘘になる
中学の時に、校舎が焼けた
転校して、家庭科実習室が焼けた
高校に進んで、美術室の棟が焼けた
大学では、百メートル離れた下宿屋が火を噴いた。

それにオマケして高校の時、修学旅行で
私たちの乗ったバスが交通事故を起こした。  もしかすると
これは私が、火を吐く辰年であるのと関係があるのか?
と、悩んだことは残念ながら一度もなかった。

この一連の出来事で、私を
「つくづく運の悪い男」 と見るか、はたまた
「それでも生き残った、運の良い男」 と見るかは
自由な選択に任されている。

もっとも、選択に迷うとすれば
それは、私ぐらいのものだろう
他人は、「一連の事実を、関連付けるのは無意味だ」
ぐらいにしか思わないはずだ。

占いで他人に出たお告げが
考慮に値しないのと一緒だ。

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