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「迷走する瞑想集781」 2017/08/05

福島県の猪苗代湖の周囲には、三つの市と町がある。  猪苗代町と会津若松市、それに郡山市である。
それと呼応して、湖面も三分割されている。  北半分が猪苗代町、残り南半分の西側が会津若松市。
東側が郡山市である。  面積比でいけば郡山市も、四分の一の権利を持っている。  しかし
猪苗代湖の 「水利権」 は、現在は東京電力が多くを保有している模様。  水力発電所の関係であろう。


安積原野の開発の生命線だった 「安積疏水」は、上戸(じょうこ)頭首工からしばらくは猪苗代町を通過する。
しかし地図をよく見てほしい。  猪苗代町と郡山市の境の 「中山峠」 から西は、猪苗代湖に向けて
勾配がついている。  小河川はみな、猪苗代湖に流れ込んでいる。  つまり、そのままでは
逆立ちしても、水は郡山側には流れない。  では 「安積疏水」 はどうしたか?


本来の出口であった日橋(にっぱし)川[会津若松側] を十六橋水門で堰き止め、約1m水位を上げて
山潟取入口[郡山側] に乗せている。  現在は山潟取水口から上戸頭首工に移り、十六橋水門もその役目を
小石ケ浜水門に譲っているようだが、猪苗代湖の水位は5~9月間だけは高いまま保持される。
「5~9月間」 とは、田んぼで水を必要とする期間である。  ところで


「水利権」 とは水を使用する権利のことであるから、東京電力一社が独占しているわけではない。
東京電力が持っているのは、日橋川と五百川[郡山側] の水力発電所で使用する分の水の権利だけであろう。
当然、安積疏水も郡山市の上水道水源を含む、農業用水の権利を認められている。  そのほかには
昔から湖水を利用してきた会津盆地の農家とか・・・。


このように権利が錯綜している猪苗代湖では、一権利者のわがままがすんなり通ることは絶対といってない。
逆に何かしようというときにも、十重二十重の足かせとなる。  たとえば白河市の南湖公園は
公園だから市の公園課が管理しているのは、なんとなく分かる。  しかし一方で、藤野川の水系にも
当たっているから、県の河川課を外すわけにはいかない。  さらに、南湖はため池の構造も持っている。
実際、東側には取水施設があるし・・ということは、農家も外せない。  こうなると


池が汚れたから掃除しよう・・・という提案でさえ、「どこがやるんだ?」 「金はどうするんだ?」
「こっちに迷惑が及んでは困る」 の大討論会である。  「それが民主主義だ!」 もっともである。
しかし長く膠着状態が続くのであれば、人々に 「水戸黄門」 が期待されるようになる。
一刀両断、言葉を換えれば 「独裁者」 である。  水戸黄門のように、さっさと次へ行ってしまうのなら良いが。

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